スコアベンチマークは、同じテストを受けた他の応募者との相対的なスコアを示しています。
あなたがデジタルマーケティングチームを管理していて、ソーシャル メディアのスペシャリストを雇う必要があるとします。あなた自身、ソーシャルメディアに幅広く取り組んでいて、そのスキルの高さを自覚しています。自分でアセスメントを組み、自身もテスト受けて、80%の得点を獲得するとします。このような場合、自分を基準として、すべての応募者を自分のスコア(正答率)と比較し、自分と近いスコア、あるいは自分より優れたスコアを持つ応募者を探すことができます。
数か月後、SEOスペシャリストが必要になります。あなたはSEOを苦手としているので、自分をベンチマークにしたくありません。その場合どうしますか?
この記事では、応募者のスコアを理解するために、さまざまなスコアベンチマークをどのように使用すればよいかを説明します。この記事は、すべてのプランのすべてのユーザー向けです。
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この記事の内容
スコアベンチマークとは?
ベンチマークは、与えられたテストでの応募者のパフォーマンスを測定するのに役立ちます。結局のところ、比較対象がなければ、応募者のスコアはあまり意味をなしません。SEOスペシャリストの採用を検討している場合は、アセスメントのために選択したテストで他のSEOスペシャリストがどのような成績を出しているかを知ることができれば、役に立つはずです。
TestGorillaは、スコアベンチマーク機能を通じてこれを処理します。私たちは、応募者のスコアをパーセンタイルで示し、各応募者を異なる規範グループについてベンチマークします。
スコアベンチマークについてより理解を深めるために、次の用語をいくつか要約したものをご覧ください。
規範グループ |
規範グループは、同等の熟練度をもつ応募者の集まりです。TestGorillaの場合、以下の方法でグループを分類します。
標準設定では、すべての応募者と比較します。つまり、同じテストを受けたすべての他の応募者と比較します。該当する職務に特化した規範グループを選択することができます。 |
パーセンタイルランク |
パーセンタイルランクは、選択された規範グループ内において、対象となる応募者の素点と同じまたはそれ以下を獲得した応募者の割合を示します。 したがって、ある応募者が75%を示している場合、これはその応募者が75パーセンタイルにいること、つまりその規範グループ内の他の応募者の75%よりも良いか、少なくとも同等であるということを意味します。 |
例:
恵美さんの応募者である真里さんはテストを受け、いう素点80%を獲得しました。真里さんは業績の良い応募者ですか?
恵美さんは、スコアベンチマークを変更して、マーケティングに携わっているTestGorillaのシステムの他の応募者と真里さんを比較することに決めたとします。真里さんのスコアは60%になりました。つまり、真里さんは、同じテストを受けた応募者の60%よりも良い、もしくは少なくとも同等でしたが、40%の応募者は彼女よりも優れたパフォーマンスを発揮したことを示しています。
平均スコア
全体的なアセスメントに関して示される平均スコアは、アセスメント内での、各試験の個々のパーセンタイルランクの統計的平均であり、最も近い整数に四捨五入されます。
要約すると、統計平均の定義とは、データセット内のすべての数値を合計し、データポイントの合計数で割った値です。したがって、20、15、25、70、85、60、および47の統計平均は、46となります。
(20 + 15 + 25 + 70 + 85 + 60 + 47) ÷ 7 = 46
例:
恵美さんはマーケティングスコアベンチマークを使用して、応募者の真里さんの採用を検討しています。アセスメントは、5つのテストで構成されており、真里さんは以下のスコアを獲得しました。
- テスト1: 90パーセンタイル
- テスト2: 60パーセンタイル
- テスト3: 75パーセンタイル
- テスト4: 40パーセンタイル
- テスト5: 99パーセンタイル
表示される平均スコアは73%です。詳細は次のとおりです。
(90% + 60% + 75% + 40% + 99%) ÷ 5 ≈ 73%
パーセンタイルランキングの利点
TestGorillaが、パーセンタイルランキングを使用する主な理由は次の2つです。
- パーセンタイルランクスコアは、テストの難易度レベルの違いを正規化する。したがって、アセスメントのさまざまなテストのスコアが比較可能となる。
- パーセンタイルランクスコアは、応募者が1人であっても、テストにおけるパフォーマンスについての優れた洞察を提供する。多くの応募者からスコアを得ることは有益であるが(少なくとも数人の良い応募者を採用する可能性が高まる)、パーセンタイルランクスコアを使用することで、個々の応募者のパフォーマンスを解釈することが可能となる。
規範グループの確立
すべてのテストにおいて、TestGorillaでは、関連するすべての規範グループ全体で、受験者1,000人以上というサンプルサイズを用います。大部分のテストでは、サンプルサイズはグループ間で実質的に高くなります。関連性のない組み合わせ(反応テストと「カスタマーサービス」規範グループとの組み合わせなど)では、すべての応募者規定値を使用して結果を表示します。
提供されるベンチマーク
アセスメントに最も関連性の高いベンチマークグループ、または規範グループを選択することができます。以上が、すべてのアセスメントが終了した時点で応募者に人口統計情報を提供してもらう理由です。
次の規範グループを選択できます。
- すべての応募者(標準設定のグループ)
- 教育水準に基づいたグループ:
- 高校中退
- 高校卒業 / 高校卒業資格
- 大学 / 准学士
- 学士号
- 修士号以上
- 業種に基づいたグループ:
- 管理者
- コピーライティング / 編集
- カスタマー / ITサポート
- デザイン
- エンジニアリング(ソフトウェア以外)
- 財務 / 会計
- 人事
- 法務
- 経営陣
- マーケティング
- 作業
- 品質保証
- 研究開発
- 販売 / 顧客管理
- ソフトウェア開発
- 年功に基づいたグループ:
- ジュニア(最大3年間の経験)
- シニア(4年以上の経験)
- %正解ーこれは、技術的には規範グループではなく、単に素点を表示するものです
テスト時間の延長を許可することを選択した場合は、%正解というベンチマークのみを閲覧できます。応募者のテストの制限時間が異なる場合、応募者間で公平な比較を行うことはできません。
規範グループを相互参照することはできません。たとえば、学士号を持っているソフトウェア開発者です。
ベンチマークの変更
プラットフォームの2カ所で、ベンチマークを設定することができます。
- 応募者一覧。「アセスメント概要」ページで、希望するベンチマークを選択するには、応募者一覧の一番上の行にある「スコアリングベンチマーク」というボックスを使用します。
- 応募者の結果ページ。「結果ページ」では、「スコアベンチマーク」ボックスが、応募者のテスト結果の下に表示されます。ドロップダウンメニューから目的のベンチマークボックスをクリックして選択します。スコアは直ちに更新され、変更が反映されます。
一カ所でベンチマークを変更すると、他のカ所でもベンチマークが変更されます。応募者の結果ページで%正解に変更した場合、応募者一覧もこれを反映して変更されます。
よくある質問
「正解した質問の割合」のオプションのみが表示されます。なぜですか?
アセスメントの時間延長を許可した場合は、正解した質問の割合のみが表示されます。応募者間における公正で正確な比較を提供するには、すべての応募者が同じ条件、すなわち同じ時間的制約のもとでテストを受けなければなりません。表示されるパーセンテージは、テストで達成した実際のスコアであることから、応募者間の比較は可能です。
シニアレベルのマーケティングプロフェッショナルのように、2つのベンチマークを同時に使用することはできますか?
現在、複数のベンチマークを相互参照することはできませんが、将来的に、この機能は追加される見込みです。